FAQ（よくある質問にお答えします）

はい、切れたアキレス腱は手術しなくてもつながります。にわかに信じがたいですが、手術しなくても、人間の治癒力でアキレス腱はつながるんです。人体の神秘ですね^^

ただし、そのままほったらかしでというわけではなく、離れたアキレス腱がまっすぐつながるよう固定に工夫が必要です。

また、断裂の状態や体質により、自然治癒が難しいこともあるようです。

手術で縫合する治療を「手術療法」と呼ぶのに対し、手術せずそのまま固定して治す方法は「保存療法」と呼ばれています。

手術療法・保存療法、それぞれの特長、メリット、デメリットなどは、以下のページにまとめています。詳しくはそちらを参照してください。

⇒　アキレス腱断裂の治療方法まとめ

私の経験からお答えさせていただくと、
「完全断裂だとしても保存療法で治ります」
何を隠そう、私は「完全断裂」でしたが保存療法で復活しましたので^^

そもそもアキレス腱断裂で「完全断裂」以外、つまり「部分断裂」で済むケースはほとんどありません。アキレス腱は完全に切れるか、切れないか。一部が断裂しないで残るということはごくごく稀です。

これは私がお世話になっている整骨院の先生もおっしゃっていましたし、サイトを通じてやり取りさせていただくみなさんでも部分断裂の方はほとんどないです（たまにお年を召した方に部分断裂という人がいるかなぁというくらいです）。

ただし、断裂の状態や体質には個人差がありますので、アキレス腱断裂の全てのケースに保存療法が有効とは断言できません。よくドクターと相談の上、治療方法をご検討ください。

はい、アキレス腱断裂は手術しなくても、スポーツ復帰できます。全力で走れるようになります！・・・といくら言われても、不安ですよね^^;

私も断裂当時、整形外科のドクターから「スポーツ復帰したいなら手術！」と断言されて、ものすごく不安になりました。結局その整形外科では治療を受けませんでしたが^^;（その模様については「【２日後-１】整形外科へ」をご覧ください）。

私は保存療法で無事、スポーツを楽しめるようになりましたし、バスケットボール選手として再び県の代表に選抜されるレベルまで復活できました。

ただし、やはり断裂の状態や体質には個人差がありますので、アキレス腱断裂の全てのケースに保存療法が有効とは断言できません。よくドクターと相談の上、治療方法をご検討ください。

私は保存療法で治療したため、手術については経験がありません。当サイトで実施しているアキレス腱断裂アンケートでは、実際にアキレス腱の手術を経験された方から多くのデータが集まっていますので、そのアンケート結果をもとにご回答します。

麻酔方法は、約50％が「下半身麻酔」、約30％が「局所麻酔」、約20％が「全身麻酔」となっています。どの方法にするかは、患者の体質（麻酔の効き具合など）、病院の得意な方法で決定することが多いようです。患者の希望を聞いてくれる病院もあるようです。

入院日数については、近年は「日帰り手術」がかなり増えており、約20％とダントツでトップです。ついで「３日間」が約10％となっています。７日以内の入院が全体の約70％を占めており、ほとんどの人が１週間以内に退院するようです。その一方で、「20日以上」入院する人が10％以上もいます。話を聞くと、お年を召した方や、手術の合併症で入院が長引くケースがあるようです。

こちらもアキレス腱断裂アンケートのアンケート結果をもとにご回答します。

手術の痛みについてはかなり個人差があるようです。麻酔があまり効かなくて「脂汗をかきながら痛みに耐えた」という人もいれば、全身麻酔で「痛みもなく目が覚めた時は終わっていた」という人もいます。「麻酔の注射が一番痛かった」という意見がかなり多くなっています。手術中の痛みは、麻酔方法によるところが大きいのではないかと思います。

詳細はアンケート結果の「手術時に気になったこと」を参照してください。回答ごとに術式と麻酔方法を記載しています。

麻酔が効いて、手術中に痛みは感じなかったけど、手術後に激しい痛みに襲われるケースがあるようです。「麻酔が切れると傷の痛みがあまりにひどくて座薬が欠かせなかった」という話も聞きました。これについても個人差が大きく、痛みが２日程度で落ちつく人もいれば、１週間痛みが続く人もいるようです。手術の当日、翌日は痛みが強いケースが多いようです。

以下のトピックスで、経験者さまからの体験談をまとめています。詳しくはそちらを参照してください。

⇒　アキレス腱断裂の手術後の痛みはどのくらい続くのか

私はギプスで完全にグルグル巻きにはせず、足の前面半分をギプスで覆い、それにダンボールで補強し、包帯で巻いて固定していました。足の前面半分のギプスは3週間くらい使いました。その後はダンボールと包帯のみで固定し、徐々に使用するダンボールを減らしていきました。私は整骨院で治療したので一般的な整形外科による治療とは大きく異なると思います。

⇒　アキレス腱断裂から復活まで » 【2日後-3】　保存療法で治療開始

通常はギプスで1ヶ月くらい固定でしょうか。ギプスは膝上までの場合と膝下までの場合があるようです。

私がお世話になった先生は、早い時期から歩くことを勧めていました。筋力の衰え、足首の柔軟性低下を防ぐためだそうです。私の場合はギプスで固定しなかったこともあり、だいたい3週間ほどで松葉杖を使わずに歩き始めました。歩くと言っても、正常の二足歩行には程遠く、先に左足（断裂した方）を前に出してそこに右足をそろえる、というようにびっこを引くどころか、かなりスローな歩き方です。⇒　アキレス腱断裂から復活まで » 【3週間後-1】　歩行開始！

しかし、この状態で先輩の結婚式に参列し、二次会では途中階段もある道のりを1kmくらい歩きました。今思い返せば無茶をしたもんです（笑）断裂前のように普通に（はたから見て違和感なく）歩けるようになったのは8週間過ぎたくらいでした。

すみません、治療の結果について私は責任を負えませんし、整骨院に問合せが殺到してもご迷惑をかけてしまうので、サイト上では公にしていません。あなたのお住まいが通院できる距離にある場合のみ、ご紹介させていただきますので、一度個別にメールしてください。「保存療法の治療をしている整骨院」をお探しなら、「あなたのお住まい + スポーツドクター」をネット検索すれば、もしかしたら見つかるかもしれません。実際に保存療法の治療をしているかは、直接お電話でご確認することをおすすめします。

私は装具は使いませんでした。それまでの固定のまま（段ボールを当てて包帯を巻いた状態）で、歩行リハビリを始めました。サイトにも書きましたが、とても怖かったので、恐る恐る慎重に歩きました。私はギプスも反面だけでしたし、装具も使いませんでしたので、かなり特殊な治療だったと思います。

上述の通り、私は装具を使いませんでしたので、装具については実体験がありません。しかし、当サイトでは多くの皆さまのご協力の元、皆さまが実際にお使いになっている装具の写真と、価格、使用期間、使い心地など装具に関する気になる情報を募集し、「アキレス腱断裂用装具ギャラリー」を開設しています。写真付きでたくさんの装具情報が寄せられていますので、ぜひ一度ご覧ください。

私は３週間後から松葉杖無しで歩行を始めました。生足で生活するようになったのはほぼ正常歩行ができるようになった８週間後・・・くらいだったような気がします。詳細は以下をご覧ください。⇒　アキレス腱断裂から復活まで

私も先生からああしろ、こうしろということはあまり無かったように思います。とにかく確実な復帰、できれば早期回復がしたかったので、

• 今の治り具合だったらどんなリハビリができますか？
• こんなリハビリがあるみたいなんですけど、やっても大丈夫ですか？

と自分から先生に質問をすることの方が多かったと思います。それがきっかけで、先生から回復具合に応じたアドバイスをいただきました。それならやって良い、それはまだやめた方が良い、それならこうした方が良いなど。このサイトでも紹介しているおすすめリハビリや、ネット、書籍で紹介されていることなどをあなたの担当の先生に聞いてみると良いですよ。

恐怖心・・・。正直私はまだあります（もともとビビりな性格ですし）。私は断裂から数年経った今でも、まだ怖さを感じています。療養生活を終え、バスケ復帰した当初に比べれば、かなり小さくなってはいますが、アキレス腱断裂の恐怖心は、まだ完全にはぬぐい切れてはいません。特に逆足のアキレス腱断裂が怖いです。

アキレス腱は両足切ってしまう人も多いですし・・・。ただそうは言っても、一度プレーに夢中になってしまえば、恐怖心など忘れて完全に楽しんでいますね（笑）

再断裂、逆足断裂への不安よりも、夢中になって楽しめる期待の方が圧倒的に大きい。だから、バスケに復帰し、いまだにプレーを続けているんだと思います。恐怖心はとろうと思っても、とるのは難しいと思います。恐怖心は無視したり、忘れることはなかなかできないでしょう。

恐怖心はどうしたって “常に付きまとうもの” 。

私は、恐怖心を 『警戒心』 に変えることで、再断裂への不安、復帰時の恐怖を乗り超えたように感じています。詳しくは以下のトピックスを参照してください。

⇒　アキレス腱の再断裂、逆足断裂への恐怖心はありますか？