左右両足のアキレス腱断裂を乗り越えた狩野舞子さんが語る「ケガから学んだこと」

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元女子バレーボール日本代表で、当時その人気と美貌から、全日本女子の“シンデレラ”とも称された狩野舞子さん。狩野さんは左右両足のアキレス腱断裂から復活を果たした数少ないトップアスリートの一人です。

「え！そうなの！！両足のアキレス腱断裂！？」と今初めて知ったあなたはこちらの過去記事をご参照ください。

現役時代の狩野さんは、両足のアキレス腱断裂だけでなく、小学校の頃から数多くの故障に悩まされていました。

【小学校時代】激しい成長痛
- 急激な身長の伸びに筋肉の発達が追いつかず、膝など関節が痛くなることが多かった
【中学時代】度重なる疲労骨折
- 特にひどかったのが中3の時の左足腓骨（らせん状にひびが入ってしまった）
【高校時代】椎間板ヘルニア
- 普通の生活がままならないほど痛かった
- ケガを隠して無理して悪化してしまった
- でっぱりを焼く手術をした（内視鏡）
- ブロック注射を打ちながらプレーしていた
【19歳】右アキレス腱断裂
- 2008年2月
【21歳】右膝半月板
- 2009年10月
【21歳】左アキレス腱断裂
- 2010年1月

このようにずっとケガに泣かされていたんですね。。。選手を引退する際、狩野さんご本人が「怪我とともに歩んだ競技人生でした」と自ら語ったというのもうなずけます。

現在、狩野さんは選手を引退し、タレントとしてテレビやYouTubeでご活躍されているのですが、先日、狩野さんの公式YouTubeチャンネル「マイコチャンネル【狩野舞子公式チャンネル】」で、とても興味深い内容を語ってくれていました。

その映像がこちら！

狩野舞子の現役時代の怪我全て話します！解体新書第3巻

この映像では、数多くの大ケガを乗り越えた狩野さんが、どのくらいの怪我を乗り越えてきたのか、そこから得たものは何なのか。今だから語れる想いを、面白エピソードと一緒に熱く語ってくれています。

失意のどん底に陥るアキレス腱断裂。

1回だけでもこの世の終わりというくらい落ち込むのに、狩野さんの場合は、途中に、膝の半月板手術を挟んで、逆足のアキレス腱も断裂！

それをこうして笑顔で振り返ることができているのは、ケガから学んだこと、得たことがあったからこそ。

その心の境地に至ることこそが、真の意味でのアキレス腱断裂からの復活と言えるのではないでしょうか。

13分ほどの映像ですので、お時間あるときにぜひ視聴してみてください^^

以下、狩野さんが映像で語っていることを文字に起こしてみました。良かったら参考にしてください。

●ケガから学んだこと

ケガをして良かったと思ったことは一度もない
ケガをしてそこからどうするのかが大事

ただ落ち込むだけなのか
意味のある時間にするのか

そこは自分次第

ケガをしたことも自分次第で良くなる

チームからちょっと離れて
自分のチームを見ることで
気付いたことはたくさんある

そういう思いをした人しかわからないこともある

周りのみんなって出てる自分に対して
頑張ってくれたり尽くしてくれたりしているっていうのに
気付くことができた

中学生、高校生の時にずっと中心で試合に出てて
「私が全部頑張る」みたいな感じだったけど

そうじゃなくてスタッフであったり違う選手だったり
みんなの声かけとかみんなが同じ目標に向かって頑張るから
チームとしてできてるわけであって

決して一人でやっていない
ということがすごくその期間中に分かった

そういう気持ちになれたことも怪我の功名じゃないけれど
学んだことであると思う

●ケガした時に復活できた出来事は？

やっぱり一人でいるとどんどんどんどん落ち込んでいっちゃって
みんなの練習も見られなくなっちゃうし、治らなかったらどうしよう
っていう気持ちになる中で、

同期の子だったり、チームメイトだったり、先輩だったりとか
あとはやっぱり家族、お姉ちゃん（一番近い存在）が
慰めてくれるじゃないけど、

絶対いつかできるようになるから今しっかり頑張るっていう言葉をかけてくれて、
周りの人の支えっていうのは、感謝しきれないと私の人生では思っていて、

特にお姉ちゃんの言葉で忘れられないのが
「絶対に焦っちゃダメ」
って言われてて、、、

ほんとだったらやっぱり早く復帰して早くバレーがしたいってなるんですけど、
ちゃんと治してからじゃないと良いプレーできないよっていうのを
お姉ちゃんは経験がある分学んでいるので
そういった言葉をずっと「抑えて抑えて」みたいな
言葉をかけてくれていたのがすごい印象的で
そこが大人だなぁって思ったし、

自分はできるようになったらどんどんやりたい派だから、
ストップが効かなくなっちゃうから、、、

そこを一生懸命お姉ちゃんが
「もうちょっと落ち着いてやりな」
っていうのを言ってくれてたなぁというのが印象的で

そういう風に周りの人の言葉によって私もどんどん
前向きに考えるようになったし、

常に感謝しないといけないなと思うようになった

その時今ほど思ってたはわからないけど思い返してみると
いかにみんなが私を頑張らせてくれてたなというのがわかります

バレーボールはチーム競技なので絶対に一人じゃないですし、
決して自分だけで考えてもやもやし過ぎずに
みんなに支えてもらいながら頑張るのが1番良いと思います