先日、アキレス腱断裂から4か月経過した方から、メールで次のような質問をいただきました。
以下、メールの抜粋です。
お聞きしたいことがあるのですが、足への恐怖心はどうすればとれるのでしょうか?再断裂予防として私はサポーターを購入したいと思うのですけれど、やっぱり両足買った方がいいのでしょうか??ご意見お聞かせください(^_^;)
足への恐怖心・・・。あなたはどうでしょうか?
私の知り合いで、アキレス腱断裂から4か月後くらいにバスケ復帰して、その当初から
「もう治った!全然怖くない!!」
と全く再断裂におびえない人がいましたが、そんな人は稀でしょう。
アキレス腱断裂を経験した多くの人は、常に頭の片隅に、
「また切ったらどうしよう」
と不安を抱えていると思います。
もちろん、私にも恐怖心はまだあります。断裂から7年以上経った今でも、まだ怖さを感じています。
療養生活を終え、バスケ復帰した当初に比べれば、かなり小さくなってはいますが、アキレス腱断裂の恐怖心は、まだ完全にはぬぐい切れてはいません。
断裂した左足に関しては、断裂前よりも太くなっているので、なんとなく再断裂は大丈夫な気がしてはいますが・・・。
しかし、同足でも前回断裂した箇所と違った部分(ちょっと上とか)を断裂するケースもあるようなので、油断は禁物です。
私が今一番怖いのは、逆足のアキレス腱断裂です。逆足は、ちょっと激しく運動するとアキレス腱痛がひどくなることがあるので、そのたびに、
「そのうち逆足のアキレス腱も断裂してしまうのでは・・・」
と心配になってしまいます。
ただ、そうは言っても実際のところ、一度プレーに夢中になってしまえば、そんなことを忘れている自分がいます。
アキレス腱断裂から復帰当初、初めてバスケ復帰した試合でも、ベンチで出場機会を待っている間こそ、心配と不安でドキドキしていましたが、いざコートに立ってみたら、すっかり夢中になって楽しんでいました。
再断裂、逆足断裂への不安よりも、
夢中になって楽しめる期待の方が圧倒的に大きい。
だから、バスケに復帰し、いまだにプレーを続けているんだと思います。
恐怖心は厄介なもの?
再断裂、逆足断裂への恐怖心・・・。これを 「厄介なもの」 と捉えるのは、私はマイナス思考だと思います。
恐怖心は無視したり、忘れることはなかなかできません。恐怖心はどうしたって “常に付きまとうもの” だと思います。
私は、恐怖心を 『警戒心』 に変えることで、再断裂への不安、復帰時の恐怖を乗り超えたように感じています。
怖がって立ち止まるのではなく、警戒しながら前に進む。あくまでポジティブシンキング。人一倍心配性でビビりな私ですが、恐怖心を再断裂予防のモチベーションに変え、どうにかやってきています。
私は療養期間もそうでしたが、スポーツ復帰するときの再断裂予防策においても、
“できることはなんでも試す!”
という精神でいました。なので、再断裂の予防になりそうなことはなんでもやりました。
バスケをする時、暑い夏でも、下半身を冷やさないように、短パンではなく常にズボンを履き、試合中はズボンを履くわけにはいかないので、厚手のハイソックスを着用して保温。
疲れを溜め込まないために、疲労が軽減されるという着圧ソックス(ザムストHA-1コンプレッション)を着用したり、運動後は足をアイシングをしたり、アミノ酸などのサプリを試したり、寝るときには疲労回復を促すというSKINSを履いてみたり・・・。
また、日々のケアとして、柔軟性を失わないように毎日ストレッチをかかさず、逆足にばかり負担がかからないよう、バランス系のトレーニングをしたり・・・。
2010年7月1日にアキレス腱専用サポーター 『ザムストAT-1』 が発売したときは、発売前から予約して購入。もちろん、ザムストAT-1は両足分買いました。
これらがどれほどの予防効果があるかわかりませんが、
「自分は予防のためにこれだけのことをやった」
という安心感、自己満足を得ることはできています(効果かどうかはわかりませんが、一応その後他の大きなケガはしていません^^ )。
もし万が一、再断裂、逆足の断裂が起きてしまったときに、
「自分はこれだけの準備、ケアをしてきたんだ。これでアキレス腱断裂をしてしまったらしょうがない!」
と自分自身を納得させるために、復帰直後から現在に至るまでずっと継続しています。もちろん、全てを毎日完璧にこなしているわけではないですけど^^;
アキレス腱の再断裂、逆足断裂の可能性を1%でも下げるために
突然、襲いかかってくるアキレス腱断裂。
『アキレス腱断裂の可能性を1%でも下げることができるなら』
試せることはなんでも試したい!あなたも自分でできることは、なんでも試してみましょう!
ちなみに、上で紹介した “全く再断裂におびえない” 私の知り合いですが、約1年後、逆足のアキレス腱を断裂してしまいました。
もちろん、原因は一概には言えません。その時のコンディション、体質、運もあったかと思います。
しかし、恐怖心を持たなかったことで、日頃から再断裂、逆足断裂を警戒せず、ほとんどケアをしていなかったことは事実です。
常日頃から自分の体を見つめ、体のケアを怠らないために、
全く怖がらずにいるよりは、少しは足への恐怖心持っていたほうが良い・・・
私はそんな気がしています。
もし、当サイトで紹介している以外にもおすすめの予防策をご存じでしたら、ぜひ私に教えてくださいm(_ _)m(コメントかメールしてくださると助かります。)
アキレス腱断裂データベース、アキレス腱断裂の輪、アキレス腱断裂用装具ギャラリー にご協力くださいm(_ _)m
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