アキレス腱が切れているかどうかを確かめる検査、トンプソンテスト(Thompson test)の動画を紹介します。
私もアキレス腱断裂直後、トンプソンテストで状態を確認されました。
それはもう、くどいくらいに何回も(笑)
その様子は「アキレス腱断裂から復活まで」 をご覧ください。
今回はそんなアキレス腱断裂のチェックに欠かせない、トンプソンテストを動画で紹介します。
といっても、私が撮影したものじゃないですが^^;
Youtubeにトンプソンテストの動画がアップされていましたので、その紹介です。
【トンプソンテスト アキレス腱断裂】
この映像でアキレス腱が切れているのは、画面奥側の足(右足)。
画面手前側の足(左足)は、ふくらはぎをにぎると、足先がピクっと動いていますが、アキレス腱断裂の右足は反応がありません。
ちなみに、この動画のテストは、正確には、Simmonds Thompson test というそうです。
○ Simmonds test と Thompson test
Simmondsテスト(1957)とThompsonテスト(1962)はともに,下腿三頭筋の腹部を掴むと健側の足関節は底屈するのに対し,患側では底屈運動が認められないことでわかるアキレス腱断裂の特異的な診察法である.しかし,確認手技が異なる.下図に示す通りSimmondsテストは診察台に膝伸展位で腹臥位にした状態での診察法であり,Thompsonが報告したテスト法は2つの原著の挿図を見る限り患者を跪かせた状態(膝座位kneeling)での診察法である.これは膝関節の前十字靱帯断裂の診察法であるジャークテスト,Nテスト,MacIntoshテストなどがハイフンで繋げられないと同様で,別々のテストとして記載すべきである.
引用元 : MedicalFinder ~医学・看護の電子ジャーナルサイト
・・・なんか専門的で難しいですね ^^;
まぁ、正確な名称はともかく、
ふくらはぎ(下腿三頭筋)をにぎっても足先が動かない
↓ ↓ ↓
ふくらはぎとかかとを繋いでいるアキレス腱が切れている
ということで、アキレス腱断裂を確かめることができる検査です。
他にも海外のものも見つけたのでご紹介します。アキレス腱断裂の確認方法は万国共通なんですね。
【Thompson’s Test For Achilles Tendon Tear】
しかし、実はトンプソンテストだけでアキレス腱断裂を判断するのは不十分なんだそうです。
○ アキレス腱断裂の診断において,特徴的な臨床所見はあるか
アキレス腱断裂の三大徴候は,(1)アキレス腱のレリーフが消失し陥凹(Delle)を触知,(2)つま先立ちは不可能,(3)Simmonds test, Thompson test陽性が一般的に挙げられてきた.ただし,歩行可能例も存在し,足底筋腱を触知し部分断裂と見誤ることもあり,安易な診断は要注意である.
引用元 : Minds医療情報サービス
アキレス腱が切れているのに、普通に歩くことができ、数日経っても痛みが引かない。そこで病院に行って、ようやくアキレス腱断裂が発覚した。
そんな話もたまに耳にします。
素人が見よう見まねでトンプソンテストだけで、アキレス腱断裂と判断するのは危険です。かならず病院で検査してもらいましょう。
このサイトをご覧のあなたは、すでにアキレス腱断裂を経験し、おそらくトンプソンテストのこともご存知かと思いますが、
- 療養期間に、ちょっとつまずいて断裂側の足をついてしまった!
- アキレス腱がまた切れてしまったかもしれない!!
そんなときは自分でトンプソンテストをして判断するのではなく、必ず病院を受診するようにしてください。
アキレス腱断裂データベース、アキレス腱断裂の輪、アキレス腱断裂用装具ギャラリー にご協力くださいm(_ _)m
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