竹内公輔・竹内譲次兄弟

双子の兄弟で、二人ともプロバスケットボール選手。
二人そろって身長はなんと２メートルオーバー。

 

写真掲載元 : http://suports.seesaa.net/article/22379858.html

 

■竹内公輔選手（兄）
1985年1月29日生まれ
大阪府吹田市出身
身長：206cm
体重：98kg

 

■竹内譲次選手（弟）
1985年1月29日生まれ
大阪府吹田市出身
身長：207cm
体重：98kg

 

いまだかつて「２メートル」を超える双子の兄弟が日本にいたでしょうか。
そもそも双子じゃなくても200cmを超える日本人はほとんどいないですよね。
おそらく日本の歴史上、最高身長の双子ではないかと思います。

双子なので当たり前ですが生年月日、出身地は同じ。
身長は兄の公輔選手が206cm、弟の譲次選手が207cmと1cmの差があるみたいです。

竹内兄弟は“2メートルツインズ”として高校時代から注目され、
「竹内世代」と呼ばれる日本男子バスケ界の黄金世代を築きました。

竹内兄弟が高校デビューしたとき、
「今後10年はこの二人を中心に日本バスケが進んでいく」
とまで言われました。

高校時代は同じ高校で全国制覇、
その後、大学・プロ（JBL）では別々のチームに所属しますが、
二人とも各々のチームで日本一を経験しています。

まさにその後10年、竹内兄弟を中心に日本バスケ界は進みました。

 

 

日本のトップ選手として活躍を続けていた竹内兄弟を

『アキレス腱断裂』

の悪夢が突然襲います。

 

■竹内譲次選手（弟） … 2013年4月6日、試合中に右アキレス腱断裂
【治療方法】　手術
【断裂年齢】　28歳

 

■竹内公輔選手（兄） … 2015年5月9日、試合中に右アキレス腱断裂
【治療方法】　手術
【断裂年齢】　30歳

 

二人ともに日本代表として海外遠征など休みなく活動し、十分な休養が取れないまま、疲労がたまっていたと思われます。2年の時間差はありますが、二人そろって、

・春先
・試合中に
・右アキレス腱を

断裂してしまいました。

 

双子は似たような境遇に合う、なんて言われますが、二人のアキレス腱断裂の境遇はよく似ていますね。

私のお世話になった整骨院の先生は治療経験から、
「アキレス腱を切る人は親族に切ったことがある人が多い」
とアキレス腱断裂に遺伝的要素が影響する可能性があることを言っていました。

竹内兄弟は一卵性双生児ではなく二卵性双生児双子なので、遺伝情報は全く同じではないと思いますが、普通の兄弟よりは似た遺伝情報を持っているのかもしれません。

 

ちなみに当サイトで行っている『アキレス腱断裂アンケート』で、
「血縁者（家族、親戚）に断裂経験者はいますか？」
という項目を設けていますが、結果は「約15％」となっています。

⇒　アキレス腱断裂データベース » アンケート結果

 

「約15％」が高いのか、低いのか。

アキレス腱断裂に遺伝的要素が関係しているかどうかは…

んー、あるような、ないような…

なんとも言えないですかねぇ^^;

 

竹内兄弟の場合は二人そろって中学からバスケをずっと続けてますから、体への負担、アキレス腱へのダメージも同じように蓄積していったと考える方が、適切な気がします。

竹内兄弟、二人そろってアキレス腱断裂から復活！

突然のアキレス腱断裂に襲われた竹内兄弟ですが、
二人とも見事にアキレス腱断裂から復活を果たしました。

 

■竹内譲次選手（弟）　断裂日：2013年4月6日

2014年10月にスタートした翌シーズン、キャプテンとしてチームをけん引。
2015年1月、天皇杯優勝に貢献し、5年ぶり5回目の大会ベスト5に選出されました。

このとき決勝の相手は公輔選手（兄）が所属する広島ドラゴンフライズ。
アキレス腱断裂を乗り越え、兄弟対決を制しての優勝でした。

（ちなみに公輔選手（兄）も大会ベスト5に選ばれています。本当にすごい双子ですね。）

さらに2015年9月に開幕したアジア選手権（リオ五輪予選）には日本代表として出場し、平均21.3得点（個人3位）、11.9リバウンド（個人2位）と目覚ましい活躍で、18年ぶりのベスト4入りに貢献。

これは “アキレス腱断裂前をもしのぐパフォーマンス” と言っても過言ではないでしょう。

アキレス腱断裂から完全復活です！

 

 

 

■竹内公輔選手（兄）　断裂日：2015年5月9日

断裂からわずか6ヵ月後の11月7日、シーズン公式戦に復帰。
その後徐々に調子を上げ、翌2016年1月の天皇杯では大車輪の活躍。

チームはベスト4に残れなかったものの、2点差で敗れた準々決勝では40分間のフル出場、チームトップの18得点13リバウンドをあげる圧巻の大活躍でした。

本人も「復帰当初よりは間違いなく動きはよくなっている」と調子を取り戻したことを自覚していたようです。

アキレス腱断裂から1年経たずに見事復活を果たしました。

 

 

そろって無事アキレス腱断裂から復活を果たした竹内兄弟ですが、二人ともすごいのは、

「アキレス腱断裂前よりパフォーマンスが上がっている」

ということ。

 

以前はややプレーが消極的と言われることもあった竹内兄弟ですが（二人の才能への期待が大きいことのあらわれでもあるのですが）、それがアキレス腱断裂から復活後、二人ともプレーがとても積極的になったと評されています。

結果、断裂前を上回るパフォーマンスにつながっているんだと思います。

 

公輔選手（兄）は次のように語っています。

 

（ケガをしていた6ヵ月は）気持ち的にリラックスのできた期間でした。バスケットができないことはわかっていたので、リフレッシュというか、普段は日本代表活動で一緒に過ごすことのできない家族と一緒に過ごすことができました。

また男子日本代表がいい結果を出したことも僕にとっては大きかった。もちろん自分もその場にいたかったという思いもありましたが、彼らの頑張りから自分もリハビリをもっと頑張らなければという、復帰に向けたエナジーをもらったんです。

 

アキレス腱断裂後の半年を“空白の時間”とはせず、気持ちを前向きに切り替え心身をリフレッシュし、復帰後の大活躍のための “充電期間” としたようです。

 

そして、公輔選手（兄）が、

「復帰に向け大きなエナジーとなった」

という日本代表の活躍。

 

その原動力となったのは、まぎれもなく譲次選手（弟）です。

 

先にアキレス腱を断裂した譲次選手（弟）が再び日本代表の大舞台で、アキレス腱断裂前を上回るプレーを見せてくれたことは、まちがいなく公輔選手（兄）にとって、アキレス腱断裂からの復活の大きな励みとなったことでしょう。

素晴らしい兄弟愛を感じずにはいられません^^

 

竹内兄弟の今後さらなるご活躍を心からお祈りします。

 

 

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