先日、ショッキングなニュースが飛び込んできました。
「伊達公子選手が現役引退を表明」
テニスの伊達公子選手が、9月11日開幕のジャパンウィメンズオープンを最後に、2008年に現役復帰をしてから2度目の現役を引退することを発表しました。
以下、伊達選手のブログの抜粋です。
『そう遠くない日』と言っていた日がとうとう訪れました。
伊達公子、再チャレンジにピリオドを打つ決断をいたしました。いつになったら心の声が響いていくるのか…
そう気付くまでコートに立ち続ける気持ちでいっぱいでした。2008年4月に再チャレンジを始めてから約9年半。
10シーズン目を迎えた2017年は膝の軟骨移植手術を経て5月に復帰。岐阜のカンガルーカップで復帰を果たし、これからという気持ちが膨らむ中で、肩の古傷の痛みがひどくなってきました。
膝関節も痛みはないものの100%気にしないで動けるとはなかなか言えない中で、思うように大会に出場すらできていません。
大好きなテニスと向き合い、ずっと勝負に拘ってきましたが、今は勝負をすることよりも毎日の体調を気にしながら練習の量、質を考えていなければならない日が多くなってきています。
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もう一度、思い切りコートを駆け巡り、自分らしい速い展開のテニスをしたい!という想いを断ち切ることは簡単なことではありませんでした。
私ならきっとできる!とずっと信じていました。
今でもその想いがないと言ったら嘘になります。
でもどこかでテニスに区切りをつけなければならない時があるのならばそれが今ではないかと思ったのです。
今は今しかできない、プロテニスプレイヤーとしての残り限られた時間をしっかりと受け止めながら過ごしたいと思っています。
怪我があったとは言え、楽しかったツアー、トップ50でプレーできたこと、多くのサポートへの想いなど充実した9年半のいろいろな想いは、有明が終わってからまたblogを通して、ゆっくりと振り返る機会を持ちたいと思います。
今は肩と膝に向き合いながら、Japan Women’s Openでの大会出場へ向けリハビリ、トレーニング、練習の日々にエネルギーを全て注いでいます。
この有明での大会が私にとっての再チャレンジ最後の大会となります。
引退をする決断をした今、これまでサポートをしてくださったたくさんの方々に、最後の戦う姿を記憶に留めていただきたいので、大会前に決断をお伝えした上でコートに向かいたいと思いました。
9月11日から始まるJapan Women‘s Openは有明コロシアムこそ使用しませんが、有明のコートはたくさんのメモリーが詰まっている場所です。
どんなプレーがどこまでできるか未知数ではありますが、ひとまずは私自身の決断のご報告と同時に再チャレンジのピリオドを打つ瞬間を多くの方と共有できればと思います。
伊達 公子
私にとって伊達選手は特別な存在でした。
なぜなら、
アキレス腱断裂後、手術ではなく、保存療法で復活を果たしたプロアスリート
だからです。
【参考】
・あのアスリートも切っていた!? » 伊達公子(テニス)
・クルム伊達選手が15年ぶりにウィンブルドンで躍動!
伊達選手がアキレス腱を断裂したのは2002年。
最近でこそ、手術しない保存療法が増えたように感じますが、その当時のアキレス腱断裂者はほとんどが手術だったのではないでしょうか?(私が断裂した2005年でも手術しなかった人は身の回りにいなかった)
手術ではなく保存療法を選択した自分にとって、伊達選手が保存療法で完全復活を果たした事実は、大きな心の支えでした。
アキレス腱断裂から復活後、さらなる進化を続けた伊達選手が、世界の舞台で躍動した姿には、本当にたくさんの勇気をもらいました。
おそらく日本中、世界中のアキレス腱断裂者に勇気と希望を与えてくれたんじゃないかな。
もしかしたら、伊達選手が過去にアキレス腱を断裂したことがある、なんて信じられない人もいるかもしれないですね^^
最後の大会、ぜひとも怪我なく悔いなくやり切ってほしいです。
伊達選手の最後のご活躍を心からお祈りいたします。
アキレス腱断裂データベース、アキレス腱断裂の輪、アキレス腱断裂用装具ギャラリー にご協力くださいm(_ _)m
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